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ツイッターが「つぶやき広告」禁止

今日、J-Castニュースにツイッターがつぶやき広告を禁止にしたという記事が載っていた。

ツイッターが「つぶやき広告」禁止 日本の広告代理店も困惑
http://www.j-cast.com/2010/05/25067281.html

 この記事の中でJ-CASTは「広告ツイートが連発されてタイムラインが広告で埋まることを懸念している様子だが、「自社サービスを守ることが目的なのでは」といったうがった見方も出そうだ。」と、ツイッター社の横暴というような論調で記事を書いているように見える。しかし、本当にそうだろうか?確かに、ツイッター上で口コミ広告の新ビジネスを展開しようとしていた人たちには気の毒なことだが、仕方がないことだったような気がする。というか、ツイッターのユーザーとしては、つぶやきや口コミ情報まで広告にされては、たまったものではない。そもそも、企業側が、なんでもビジネスにしてしまおうという、その商売根性が、そもそもの間違いだったのだと思う。いうなれば、この広告禁止というのは、ネット上での無料で情報を共有しようというフリーの精神とネット上で金儲けをしようとする精神の対決だったのではないだろうか。

 ネット上で金儲けをしてはいけないと言っているのではない。グーグルの広告にしたって、それで金儲けしているというのは確かなのだし、ネット上には他にもいろいろビジネスチャンスがあるだろう。しかし、最初から金儲けをしようとするとダメになる確率が高いのではないかと思う。ネット上には、金儲けを目的にしている勢力と、結果的に金儲けできたという二つの勢力が存在しているような気がする。その違いはブログにも見られる。とにかくアクセス数を増やして広告費を稼ごうとする人たちのブログと、自分の好きなことを紹介するだけのブログや、それにアドセンスをちょこっとつけて小遣い程度を稼ごうとするものだ。どちらがいいというのではない。ただネットではフリーで情報を共有しようというのが基本であるということから考えると、とにかく金儲けしようというようなサイトはあまり人気がでないのではないかとは思う。目立つだけのバナー広告よりも、グーグルの控えめな広告の方が好まれるのも、そのような金儲けを嫌うような精神が主流だったからではないだろうか。まあターゲットを絞って効率的に広告を出せるようになったということも、グーグルが成功した要因ではあるのだが。。。

 ツイッターの口コミ広告を止めさせたのは、ツイッターやネット情報全体の価値の低下を抑えたと思う。極論を言わせてもらえば、口コミ広告などというものは、店の前で客をよそおって商品を絶賛しまくるサクラと同じであって、いわばやくざ稼業に似ていたのではないだろうか。そのような口コミ情報が氾濫したら、何が信頼できる情報だかわからなくなる。つまり90年代のネット状況のように、いかがわしい情報が氾濫することになりかねなかった。

 ツイッターの口コミ情報は、おそらくアマゾンレビューをモデルにするのが一番いいと思う。アマゾンレビューがあれほど信頼されているのは、サクラがいないからだ。いや、いるのかもしれないが、少なくとも、サクラがレビューを書いたとしても、大多数の意見によってかき消される。だから、サクラの存在を心配する必要がないのだ。これが、もしも出版社から頼まれたレビュアーがレビューを書くだけの世界になっていたら、アマゾンが依頼したレビュアーの数が増えただけということと同じになる。もちろん、そのような出版社側やアマゾンが依頼したレビューというものも必要ではあるのだが、そのようなレビューが普通のレビューと同じくらい出回ってしまうと、アマゾンレビュー全体の価値はどんどん低くなっていっただろう。幸いにも、そのようなサクラレビューが健全なレビューを駆逐しなかったことがアマゾンレビューの信頼性を高め、今のアマゾンの成功につながっているのだと思う。そして、その背後には無数のレビュアーの無償の貢献があったからに他ならない。

 ツイッターも同様であろう。ただアマゾンレビューよりもツイッターの方がサクラが広まる危険性は高かった。なぜならアマゾンでは、ある商品のレビューが一ヶ所にリストアップされるため、すべてのレビューを容易に比較することができる。だから、その商品を過大評価しているレビューを容易に判別できる。しかし、ツイッターの口コミでは、検索などで商品の口コミを比較することはできるが、同時に大量の口コミ広告が出回ってしまうと、ある一定期間はその情報が真実に見えてしまうだろう。またツイッターはリアルタイム性を重視しているため、過去の口コミ情報に遡って検証するということが困難だ。だからサクラの発信する情報と普通のつぶやきを判別するのが困難になるだろう。その結果、ツイッターの情報全体の信頼性が落ちていくことになる。そして、最終的には、口コミ情報を聞かされても、誰も反応しなくなり、普通の人のつぶやき情報すら信頼されなくなってしまう。ようするに、つぶやき広告というものは、最終的には、ツイッター自体の価値を低下させてしまう。もちろん企業が情報を発信することはかまわない。企業のアカウントで新商品のプロモーションを行うことは、店先で企業がキャンペーンをしていることと同じだからだ。問題なのは、一般人をよそおって広告を出すことなのだ。このように考えてくると、J-CASTニュースのツイッター社の判断を疑問視するような論調よりも、俺はツイッター社の判断の方が妥当だったと思う。



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私は、保守主義のコミュニタリアンです。文化相対主義を追求するなら、すべての文化を尊重する保守主義しかないと信じています。ただリベラルと保守はある程度両立する概念だと思っているので、基本的にはリベラルでもあります。なので、自分としては中道右派ぐらいのつもりです。日本が好きです。時々右よりの発言をします。でも危ない人間ではありません。構造主義が好きなのですが、ポストモダンも好きです。あとマルクスも好きです。

専門は考古学です。地理情報システム(GIS)や統計学、空間分析、文化人類学(特に宗教人類学と経済人類学)、社会思想、進化考古学、景観考古学、人文地理学、数理生物、行動生態学などを勉強してきました。CRMや少数民族の文化復興運動についてもいろいろと考えています。最近はサブカルチャー特にオタク文化に興味があります。経済学は大の苦手です。

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