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わたしたち消費って

昨日から、『わたしたち消費』という本を読み始めた。『カーニヴァル化する社会』を書いている若手の社会学者の鈴木謙介という人が書いた本だ。とりあえず、半分までしか読めてないが、なんか疲れた(笑)。俺が頭が悪いのか、文章がわかりづらいのか、なんとなく、読んでいると、うん?って部分がときどきあって、話を追っていくのが少し大変だった。しかも、ちょっとうるさいマクドナルドで流し読みしていたから、半分ぐらいしか理解できていないような気がする。

それでもフラッシュ・モブ現象というものを知って、一つ頭がよくなった気分だ。フラッシュ・モブ現象ってのは、ネット上とかで呼びかけて、街中でゲリラ的オフ会を敢行したりする行為なのだそうだ。たとえば、秋葉原で「ハレ晴れユカイ」を踊るオフ会である。こういうゲリラ的オフ会は街中で行われるため、そのオフ会を理解できている一部の人たちと、まったく理解できていない大多数の人たちに分かれるらしい。つまり参加者や一部の人たちはネット上の呼びかけを知っているので、それがどういうイベントなのかいうことを理解しているのだが、他の多くの人たちは、それがなんなのかもわからないという現象になるわけ。で、俺が面白いなと思ったのは、こういうの現象で、参加者は次のような二つの気持ちを持つというところだ。

ひとつは、参加者がネット上で企画を知ることから、実際に多くの人が集まった場面を目にすることで、「こんなにたくさんの人が自分と同じ気持ちで集まってきたのか」という驚きをもたらすこと、もうひとつは、企画の意図を知っているのは自分たちだけだ、という気持ちから、参加者同士の連帯感が強まることです。(89ページ)



ふーん、って感じだった。こういう感覚って、オフ会に限らず、いろんな場面で生じると思う。ちょっと違うかもしれないけど、子供の頃の秘密基地に似ているような気がする。秘密基地は誰かに教えないと、自分だけが知っていても面白くない。でも、皆が知っていたら、秘密基地じゃない。つまり、他の人と共有したいという欲望と、隠していたいという欲望、そして、俺たちだけがしっているという連帯感が生じるわけだ。うん?フラッシュ・モブ現象とは微妙に違うか。まあ、そのあたりは、今度もう少し考えよう。

とりあえず、こういう感覚っていろいろな場面であるような気がするのは間違っていないと思う。事実、この本でも、このような「わたしたち」という感覚から生じたり、そういう感覚を助長するような消費行動が、「わたしたち消費」というものらしい。まだ、最後まで読んでいないので、自信はないのだが。。。。で、こういうわたしたち消費という消費行動は70年代までの高度経済成長の大量消費行動とは異なるのだそうだ。どこまでが社会学の常識で、どこからが、この著者のアイデアなのかということが、はっきりしないが、こういうことをいろいろ考えている人たちがいるということを知っただけでも、この本を読んでよかったかなとは思う。

もう一つ、この本を読んでいて、面白いというか、ちょっと驚いたことがあった。それは、この著者が前書きで次のように書いていたことである。

 かねてから私は、自分の書いたものが、お金儲けをしたいと思っている人にも役に立つものでなければ意味がないと考えていました。インターネットや若者の行動・心理を通じて、今の社会はどういうことになっているのかについて分析するのが私の主な仕事ですが、頭の隅には常に、「読者にここからビジネスのチャンスをくみ取ってもらえれば嬉しいな」という思いがありました。
 なぜなら、私の描く社会の姿は、ごく一部で生じているだけのものかもしれないが、それは望ましい未来の社会を生み出す、重要な鍵になると考えているからです。あらゆることが資本の論理で動く現代社会では、望ましい未来を作るためには、多くの人に「その未来像ならお金が儲かりそうだ」と思ってもらうのが、一番手っ取り早い手段になります。(4ページ)



俺は人類学が専門なので、社会学はそこまで理解できているわけではない。ただ、社会学ってマルクス、ウェーバー、デュルケームとかを勉強して、資本主義とか階級社会とかに反対のスタンスをとるのが基本なのかと思っていたので、資本主義とか金儲けとかを肯定しちゃえる社会学者が存在するというだけで、プチ驚きだった。

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プチ社会学者より

お久しぶりです。

研磨さんのほのぼのとした日記をひそかに読ませていただいてます。

社会学と資本主義ですが、どうやら、新経済社会学者(経済学者の影響を受けた1980年以降の社会学者)は資本主義を前提で話を進めているようです。どのような思想や理論が新経済社会主義者に影響したかをじっくり読む機会はいままでなかったので、これからのお楽しみですね。

ただ、個人的には資本主義・階級社会反対というほうがすきなのですが、うちの学部は保守的なので、正直がっかりしています。

それでは、お元気で。

Yusuke

どうもです

あ、そうなんだ。新経済社会主義者っていう人たちがいるんだ。知らなかった。というか、ちょっと不思議。人類学も地理学も80年代以降はポストモダンの影響が強まったから、社会学もてっきりそっちの方向にシフトしていったのかと思ってた。

資本主義が前提じゃないと机上の空論になっちゃうだろうから、政策提言していくような社会学者とかは、保守路線に近くなるのもわかるような気はする。でも、それだと経済学とか政治学とかとの差異化というか、社会学にしかできないアプローチが見えなくなってしまうような気もするんだけど。そのあたりも含めて、今度また話を聞けたらと思ってます。あとアメリカと日本の社会学の違いみたいなのも教えて欲しいです。

これからも、だらだらとくだらないことを書いていくと思うので、ちょくちょく読みにきてください。

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私は、保守主義のコミュニタリアンです。文化相対主義を追求するなら、すべての文化を尊重する保守主義しかないと信じています。ただリベラルと保守はある程度両立する概念だと思っているので、基本的にはリベラルでもあります。なので、自分としては中道右派ぐらいのつもりです。日本が好きです。時々右よりの発言をします。でも危ない人間ではありません。構造主義が好きなのですが、ポストモダンも好きです。あとマルクスも好きです。

専門は考古学です。地理情報システム(GIS)や統計学、空間分析、文化人類学(特に宗教人類学と経済人類学)、社会思想、進化考古学、景観考古学、人文地理学、数理生物、行動生態学などを勉強してきました。CRMや少数民族の文化復興運動についてもいろいろと考えています。最近はサブカルチャー特にオタク文化に興味があります。経済学は大の苦手です。

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