スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

文芸評論の座談会っておもしろいね

俺は文学という学問に興味をもてなかった。大学で生物学を勉強していたころは典型的な理系人間で科学一辺倒の若造だったので、文学に限らず文系の学問全般がそもそも人間社会に必要ないんじゃないかと本気で思っていた。特に文学と哲学はまったく役立たずの学問だと信じていた。その後、いろいろあって、アメリカの大学院で考古学を勉強するようになって、文化人類学や社会思想、地理学なども勉強したりして、社会科学や人文系の学問などにも興味を持つようになった。というか科学系よりも人文系の方に興味がシフトしてきたし、実際、科学一辺倒の人間はただの短絡思考の人間だということを理解出来るようになった。ただ、それでも、文学だけは、ごく最近まで、どうしても興味を持つことができずにいた。

それが、この前の9月ごろから東浩紀や大塚英志などの本を読んだりして、文学のことに少しだけ興味が出てきた。まだ純文学を読もうって気にはなっていないのだが、それでも、文学作品とか芸術作品を楽しめたらいいなっていう気にはなってきた。まあ、そういうこともあって、村上春樹の1Q84を批判する動画をたまたま見つけて、すこし興味が出たので見てみた。別に俺は村上春樹の作品に思い入れがあるわけじゃないので、というか読んだこと無いので、彼を批判しようが賞賛しようがどっちでもいい。ただ文芸評論家の話ってのがどういうものか興味があったので見てみた。



そしたら相当面白かった。様々なことを語っているんだけど、例えば、文学とマーケティングの話や、物語批判としての文学の役割、東浩紀のいうゲーム的リアリズムと文学におけるリアリズムの話、アニメや漫画文化の話、宗教の役割などだ。一つの座談会を見ただけで決め付けるのはよくないが、文芸評論家という人たちがどういう話をしているのかわかって楽しかった。というか、文芸評論家ってのは、ある作品の内容に関して、この主人公はこう考えていたとか、この二人が駆け落ちしたのは~だからだみたいな、作品のキャラクターの心情とかを皆でああだこうだと話しているものなのかと思っていたので、メタレベルで作品を批評して哲学的な問題に持っていっているということを知って驚いた。なんか酒を飲みながら、こういう人たちとしゃべったら楽しいんだろうな。確かに、ところどころ同意できない部分もあったのは事実だ。特にアニメとか漫画を馬鹿にしている部分はまったく同意できない。それでも、全体的に面白い話だったと思う。

あ、そういえば、この動画に出てくる偉い人が、みんなでリトルピープルとは何?みたいな話をしていて、結論が出ていなかったみたいだった。本を読んでいない俺が言うのも変だが、彼らの話を聞いていると、おそらく、モダン社会から見た未来社会の『1984』では、人間を支配した「ビッグブラザー」=「大きな物語」だったんだけど、実際は「大きな物語」が消失してしまって、ポストモダンの時代に突入していた1984年の日本では、人間を支配していたのが「小さな物語」=「リトルピープル」だったということじゃないかなと思った。で、本も読まずに、そこに気がつくなんて俺ってすごくない?と自画自賛しながらネットで調べてみたら、ものすごい数の人がそのことに、すでに気がついていたみたいだ。まあ、あたりまえか(笑)。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサードリンク
最新記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

kemmaarch

Author:kemmaarch
右よりの内容ですが、もう一つブログを書いています。右よりの話でも大丈夫な人や日本が好きな人はいちど覗いてみてください。
保守主義のすすめ

私は、保守主義のコミュニタリアンです。文化相対主義を追求するなら、すべての文化を尊重する保守主義しかないと信じています。ただリベラルと保守はある程度両立する概念だと思っているので、基本的にはリベラルでもあります。なので、自分としては中道右派ぐらいのつもりです。日本が好きです。時々右よりの発言をします。でも危ない人間ではありません。構造主義が好きなのですが、ポストモダンも好きです。あとマルクスも好きです。

専門は考古学です。地理情報システム(GIS)や統計学、空間分析、文化人類学(特に宗教人類学と経済人類学)、社会思想、進化考古学、景観考古学、人文地理学、数理生物、行動生態学などを勉強してきました。CRMや少数民族の文化復興運動についてもいろいろと考えています。最近はサブカルチャー特にオタク文化に興味があります。経済学は大の苦手です。

本や映画の感想はアマゾン・レビューにも書いています。ぜひ遊びに来てください。
アマゾン・レビュー
はてなブックマーク

ツイッター(Kemmaarch)
検索フォーム
ブログ・ランキング
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
フリーエリア
リンク
RSSリンクの表示
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QRコード
スポンサードリンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。