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余白の美

千住博という画家が書いたエッセイに『美は時を越えるー千住博の美術の授業II』千住博(著)という本がある。先月、この美術の授業シリーズの一巻を読んで面白かったので2巻を今読んでいるのだが、その中で日本美術に関する記述があった。

千住さんによると、日本の美術は余白が特徴なのだという。何も手をつけていない余白の部分に絵を見ている人のイマジネーションで何かを見えてくるらしい。そして、その見る人のイマジネーションに頼るという美のあり方は、絵画に限らないという。千住さんは、松尾芭蕉の「余情」という問題に触れ、「言い残す」ということが余白に通じるものなのではないかと述べている。そして次のように言う。

わが国の美意識には実に豊かなイマジネーションが不可欠である。ということがわかってきます。これは日本の風土にも大いに関わっているのでしょう。鴨長明(一一五五?~一二一六)も『無名抄』で、「霧がでているがそのとぎれた所から見える山は、実際全部見えているよりはるかに美しいだろう」と論じています。これも豊かなイマジネーションの生む技でしょう。(中略)このイマジネーションがかき立てられる美を、日本の美というのではないでしょうか。
(『美は時を越える』千住博(著) 109ページ)


ということで、ようするに余白というか書かれていないところや隠れているところを想像で補うということが美の日本の美ということらしい。つまり見えていないところを想像するんだよ。これでやっと俺が長年研究してきたテーマと繋がったー!!!

つまりチラリズムは日本の美だったんだよ。

俺がアメリカで長年秘密裏にすすめてきた人類学的研究の結果によると、アメリカのアダルトビデオとかって品がないというか、すっごく動物的で、そのものずばり局部アップを延々と撮り続けるだけで、美しさなんて何も感じられないってことがわかっている。そこいくと、日本のAVは撮影方法なども凝っていて、見えそうで見えないようなアングルとかにしている。もちろん、AVだから、そんな見えそうで見えない構図ばかりじゃなくて、局部アップもあるのだけど、少なくともアメリカとかのAVよりかは美しさを感じる。

AVではなくて、もっと一般的な写真とかファッションでも日本はチラリズムを強調していると思う。アメリカだと下着丸出しとか、なんかすぐに見せちゃうんだよね。見せたくなければ完璧に見せない。見せるか見せないか二つに一つ。グレーゾーンってのがないのさ。一方、日本はどっちつかずのグレーゾーンが多いし、見えそうで見えないってのが結構あると思う。日本人って、ある意味、見えないのを楽しんでいるっていうか、見たいくせに、なぜか見えないことも願っちゃっているとかね。そういうチラリズムの美があると思う。それにしても、そういう感情がまさか松尾芭蕉まで遡っていたとは知らなかった。と勝手にチラリズムと日本の美をつなげてしまっているが、「チラリズムと日本の美」っていう題名で、今度どっかで発表したいな。誰も相手してくれんだろうけど。

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私は、保守主義のコミュニタリアンです。文化相対主義を追求するなら、すべての文化を尊重する保守主義しかないと信じています。ただリベラルと保守はある程度両立する概念だと思っているので、基本的にはリベラルでもあります。なので、自分としては中道右派ぐらいのつもりです。日本が好きです。時々右よりの発言をします。でも危ない人間ではありません。構造主義が好きなのですが、ポストモダンも好きです。あとマルクスも好きです。

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