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「鋼の錬金術師」を見てみた

「鋼の錬金術師」が好きだといった。
だからといって、俺が自分の好みを変えるのは、どうなのよって感じ。
何も考えずに、面白いねって言うのは簡単だ。
でも、それは、せっかく好きなものをすすめてくれている彼女に失礼だ。
だから、俺は彼女の好みに合わせるような人間にはなりたくない。
好きでもないものを、軽々しく好きとは言いたくない。

昨日、鋼の錬金術師を見たときは、第一話だったから、あまり面白くなかった。
いや、面白いのだが、のめりこむほどという感じではなかった。。。。
もちろん、途中でやめたくなるほど面白くないわけでもなく、というか、むしろ面白い。
どっちやねん?まあ、いいや。俺は過去には生きない男。

とりあえず、今日、第四話まで見た。
で、今更だけど、この有名なアニメについて、わかったことが一つ。

相当、面白いじゃん。

これ、マジではまりそう。

等価交換       (←経済人類学)
錬金術         (←宗教人類学)
科学とオカルト    (←社会思想)

なんか俺が人類学とかで勉強してきたことばっかじゃん。
しかも、ときどき、妙に深いこと言ったりしてるし。ほんとに子供用のアニメなのか?

ただ、第二話の宗教批判のとこは、俺は納得いかないけどね。
宗教に頼らず強く生きていかなくちゃいけないということは、フロイトとかも言ってるわけだけど、ニーチェが言うように、そっからニヒリズムが始まっちゃったわけだし。
宗教を通して、生きる意味を教えられたり、宗教によって癒されたりする方が、よっぽど幸せだと思うわけよ。宗教だけなんだよね、人間を救えるのは。

科学は生活を便利にするけど、苦しんでいる人間を救っちゃくれない。
生きる意味を与えてくれていた宗教の力が弱まってしまったから、現代社会に生きる人々は、意味もなく新しいものを次々と買ったりして、物欲を満たして、うわべだけの幸せを感じるだけになってしまった。

ようするに、科学なんて無くても人は幸せに生きていけるが、生きる意味を与えてくれる何かがないと、人は幸せを感じられないんだ。
と俺は勝手に思っている。
(ついでにいうと、「幸せ」ではなく、「利便性」を追求してしまったとこに近代社会の失敗があるわけさ)

ということで、宗教を弱い人間が頼ってしまう非合理的なものという見方には納得できない。
そこが、このアニメの製作者の人たちと意見が違うとこ。
それでも、こういうネタをさりげなく入れてくれたりすると嬉しいし、いろいろ考えさせらて楽しい。
やっぱ、日本のアニメは奥が深いわ。と、あらためて思った一日でした。

あ、俺は宗教擁護派だけど、特定の宗教の勧誘とかするつもりはないです。宗教はいいけど、変なカルトに入ったりしないでください。変なカルト教団を擁護するつもりはまったくないし。。。

うーーー、それにしても、あと40話以上残ってる。どうやって消化すりゃいいんだ?

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保守主義のすすめ

私は、保守主義のコミュニタリアンです。文化相対主義を追求するなら、すべての文化を尊重する保守主義しかないと信じています。ただリベラルと保守はある程度両立する概念だと思っているので、基本的にはリベラルでもあります。なので、自分としては中道右派ぐらいのつもりです。日本が好きです。時々右よりの発言をします。でも危ない人間ではありません。構造主義が好きなのですが、ポストモダンも好きです。あとマルクスも好きです。

専門は考古学です。地理情報システム(GIS)や統計学、空間分析、文化人類学(特に宗教人類学と経済人類学)、社会思想、進化考古学、景観考古学、人文地理学、数理生物、行動生態学などを勉強してきました。CRMや少数民族の文化復興運動についてもいろいろと考えています。最近はサブカルチャー特にオタク文化に興味があります。経済学は大の苦手です。

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