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Instagram、ツイッター、フェイスブック (後編)

前回の続きです。前回のエントリーはこちら

ということで、ツイッターでは3種類の情報がやり取りされているわけだが、フェイスブックでやり取りされている情報も基本的にはこの3種類だ。だからツイッターとフェイスブックの違いはやり取りされている情報の質的な違いではなくて、情報を発信するときに、その情報を受けとる相手を想定しているかどうかにあるのではないかと思う。

前回述べたようにツイッターでは自分がフォローしている相手と自分をフォローしてくれている人は基本的には一致していない。だからツイッターでつぶやくとき、そのつぶやきを見てくれているフォロワーの人たちを完全には把握出来ていないと思う。さらにフォローしていなくてもその人のつぶやきを見ることもできる。だから、自分のつぶやきを誰が見るかなんて誰もわからないのだ。つまり世界の中心で独り言を叫んでいるようなものだ。

一方、フェイスブックでは友達リクエストで承認した相手だけが自分の友達リストに入る。そして自分の発言は基本的に友達リストに登録されている相手しか見ることができないことになっている(プライバシー設定を変更したりすることはできるが、デフォルト設定ということで話を進める)。だから、何かをつぶやくとき、漠然とではあるが、ある程度誰が自分のつぶやきを見てくれるかということを想定してつぶやくことができる。つまりフェイスブックでは自分の友達につぶやくのに対し、ツイッターでは誰も想定せずにつぶやくのだ。もっと言えばツイッターでは不特定多数の人間がひしめく未知の世界に開かれているのに対し、フェイスブックでは友達リストに登録されている閉じた空間の中で情報交換をしているような感じだ。だからこそフェイスブックでは身内ネタや自分の身の回りねた、仲間しか写っていないスナップ写真などが掲載される。どれもこれも赤の他人がみたら、あまり面白くないものだが、仲間同士では面白い。そのような情報の共有によってさらに仲間意識は強化されていくだろう。ツイッターでもゆるい人間関係が構築されるとよく言われてきたがフェイスブックの仲間意識とは根本的に異なる。

さて、このような世界に開かれたツイッターと、仲間うちで楽しむフェイスブックの違いは、ツイッターのリツイート機能とフェイスブックのLikeボタンの違いにも反映しているような気がする。リツイートは、誰かのつぶやきを自分のフォロワーにも見せたい時にリツイートボタンを押すと自分のフォロワー全員がそのつぶやきを見ることができるという機能だ。ツイッターは情報を拡散するツールとして極めて有効に働くのだが、その拡散のスピードを高めているのが、このリツイート機能である。フェイスブックのLikeボタンも基本的には同じような機能を提供している。例えば私が友達AさんのつぶやきにLikeを押したら、Aさんとは面識のない私の友達BさんもAさんのつぶやきを見ることができる。もちろんBさんだけでなく、私の友達全員が見ることができる。ということで、ここまでだったら、リツイートとLikeボタンは似たような機能と言えるかもしれない。リツイートとLikeボタンの大きな違いは、その次の段階、つまり友達の友達のつぶやきを拡散するときに顕著になる。

ツイッターはもともと友達リストというようなものが存在しておらず世界に開かれているから、誰でも他人のつぶやきに反応できる。だから、誰かがリツイートしてきたつぶやきが面白いと感じたら、そのつぶやきを誰が発したなどということを考える必要はない。誰のつぶやきでも気軽にリツイートすることができるのだ。それはさらに私のフォロワー、私のフォロワーのフォロワー、そのフォロワーのフォロワー・・・とリツイートされていき、最終的には膨大な量の人がそのつぶやきを見ることになるのだ。

それに対して、フェイスブックは基本的に友達かそうでないかの境界線がはっきりしている。だから友達が見知らぬ人にLikeボタンを押したりコメントを書いたりしてそのポストを見ることができたとしても、それに反応することに躊躇するだろう。なぜなら、そのポストは友達の知り合いのものであって、自分の直接の知り合いのものではないからだ。その結果、そのポストされたものは、ツイッターのように何度もLikeボタンを押されて拡散していくということはあまり起こらない。友達リストの範囲内で終わってしまうのだ。これがツイッターとフェイスブックの大きな違いだと思う。

最初に述べたようにツイッターでもフェイスブックでも3種類の情報がやり取りされているわけだが、2番目と3番目の情報はツイッターでもフェイスブックでもどちらも有効に機能すると思う。クチコミ情報や近況報告をする場合はツイッターでもフェイスブックでも有効に機能するだろうが、リアルな知り合いの延長線上に位置づけられるフェイスブックの方がクチコミ情報の信頼度は上がるかもしれない。挨拶したり近況報告を友達に伝えたいのであればフェイスブックの方が有効だが、なんとなく独り言をつぶやくならツイッターでつぶやくのもいい。ツイッターだったら一時的に時間を共有し擬似的な人間関係を構築することもできる。ということで、ツイッターとフェイスブックはコンセプトは若干異なるが、上の二つの情報をやり取りする上では、どちらもうまく機能するはずだ。

しかし、問題は1つ目の情報である。つまり芸術作品や自分の意見などを発表する場としてどちらが役に立つかということを考えた場合、多分ツイッターの方がより有効なメディアになると思う。なぜなら、フェイスブックでは自分の作品や意見を見てくれる人が友達リストのメンバーに限られてしまうわけだが、ツイッターではブログと同じようにネット上の人たち全員に開かれているからだ。だから、より多くの人たちに見てもらいたいのならツイッターを選ぶべきだと思う。

さて、長々と書いてきてしまったが、Instagramの話に戻りたい。以前のエントリーで書いたようにInstagramでも、ツイッターでやり取りされている3種類の情報と同じような情報を写真を使ってやり取りすることができると思うし、そのような3種類の情報を交換するべきだと思う。つまり芸術的な写真(一番目の情報)、近所の店や新商品などのクチコミ情報を伝える写真(2番目の情報)、そして今何をしているかといった情報を伝えるための写真(三番目の情報)だ。これら三つの情報がやり取りされてこそ、Instagramが写真版ツイッターとして、他の写真サイトとは異なったサービスが提供できるようになると思うのだ。

しかし、そうはいっても、やはり芸術的なかっこいい写真を見せたいという人が多いだろうとは思う。そしてそのような1番目の情報に含まれる芸術的な写真をやり取りするのであれば、フェイスブックよりも世界に開かれたツイッターのような機能が必要になってくる。つまりLikeボタンよりもリツイート機能の方が有効に働くはずなのだ。

現在Instagramを楽しんでいるときに感じるのは、フェイスブックのようにどこか閉じた世界に写真を見せているような気持ちになってしまうことだ。Instagramは友達承認システムではなくツイッターのようにフォロー・フォロワーを採用している。だから友達リストに完全に閉じているということはない。ただリツイートがないから自分のフォロワー以外にに自分の作品を発見してくれるチャンスがない。人気写真に選ばれれば不特定多数の人たちに見てもらう機会も得ることができるが、それに選ばれる確率は結構きつい。だからフォロワー以外には写真を見てもらえないと思いながらアップしている人が多いのではないかと思う。リツイート機能さえあれば、爆発的に拡散されていくであろう写真がほんの一部の人にしか見てもらえないのは残念なことだ。

写真の著作権とかも関わってくるのからリツイート機能を付けられないという人がいる。ツイッターのつぶやき以上に写真は自分の作品・自分の所有物という概念が強く出てくるから、あながち的はずれな意見とは思えない。しかし、この問題とかは、Instagramにアップするときにユーザー名が自動的に写真に書き込まれるなどの機能を付ければ解決されるのではないかと思う。それに著作権とかにうるさい人はもっとしっかりしたサイトに作品をアップするだろうし、Instagramを利用している人は、自分の作品を独占するというよりも、むしろ自分の作品を拡散して欲しい人が多いのではないかと思う。だからリツイート機能はつけたほうがいいんじゃないかなーと思うのだ。ということで、人気写真のコーナーに選ばれない私の個人的な単なる願望でInstagramにはリツイート機能が必要なんだということを力説したいがためだけに、長々とした文章を書いてしまったわけです。付き合わせてしまって申し訳ありません。それと結論がしょぼくてすいません。

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私は、保守主義のコミュニタリアンです。文化相対主義を追求するなら、すべての文化を尊重する保守主義しかないと信じています。ただリベラルと保守はある程度両立する概念だと思っているので、基本的にはリベラルでもあります。なので、自分としては中道右派ぐらいのつもりです。日本が好きです。時々右よりの発言をします。でも危ない人間ではありません。構造主義が好きなのですが、ポストモダンも好きです。あとマルクスも好きです。

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