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銀魂見て感動した 「国家」や「個人」より「国民」が大事なんだよ

実は先週テレビをつけたら銀魂というアニメがやっていた。俺はコメディやバラエティは基本的に一人で見ない。別に嫌いなわけではないから、見始めたら笑ったりするのだが、自分から見ようとは思わない。ただ先週たまたま見たら、面白くて、それが先週と今週の続きものだったので見た。そしたら、なかなか感動する台詞が一つあったので、今回はその台詞を紹介したい。と、その前に、どういう話だったかということを説明したほうがいいと思うので、時代設定などとともに簡単に。といっても、俺は99パーセント理解できていないのだが。。。

舞台は江戸の町(っぽいところ)で、登場人物たちは侍や町人などの日本人と他もろもろ。よくはわからないが、江戸の町に宇宙人が攻めてきて、幕府が宇宙人に開国してしまったから、地球は宇宙人に支配されているという設定らしい。とウィキペディアに書いてあるが、ほとんど理解できていないので、興味のある人はアニメを見てください。まあ、とりあえず、江戸が舞台だけど、宇宙人も出てくるSFで、「うる星やつら」の江戸時代バージョンみたいな感じか。「うる星やつら」もほとんど知らんから、なんとも言えんが。

まあ、そういうことで、世界観ってのは、何でもありのSFコメディらしい。で、登場人物は幕府が開国ってとこからわかるように、幕末の志士がモデルの人物が結構でてくるようだ。ちなみに今回は坂本龍馬がモデルの坂本辰馬が出てきた。俺が感動した一言を発したのは彼である。

さて、その話の内容だが、今回は蓮蓬軍という宇宙人が地球に侵略してきた話だった。この悪い宇宙人を、間違って、手引きをしてしまったのが、快援隊の坂本辰馬だったのだが、蓮蓬軍の企みを知って、主人公の坂田銀時らと、蓮蓬軍の侵略を阻止しようとする。で、話の後半で、坂本辰馬と坂田銀時が敵の中に切り込んでいくのだが、坂田銀時が刀で戦っているとき、坂本辰馬(坂本は実は戦わせたら強いらしいが、争いよりも商売が好きで、商売によって平和を成し遂げようと尽力しているらしい)は敵の大将に商談を持ちかける。地球を明け渡すとかなんとか言う。で、敵の大将が地球を裏切るのかと聞くと、坂本辰馬の次のような感じのことをいう。

「地球なんていらない。住んでいる人たちさえ元気ならいい。だから地球人が他の星に行けるなら、地球なんて惜しくない。必要なのは中身であって、器である地球なんてどうでもいいんだ」

みたいなことを言った。他の事をしながら、ボーっと見ていたわけだけど、この部分を聞いていたら、なんか一人で感動してしまった。やっぱ日本のアニメって凄いねーって。

当たり前の事を言っているようだし、見方によれば、国家よりも個人が大事だという安っぽい左翼的言動にも取れるかもしれない。ただ、俺は、最近、中野剛志(著)『国力とは何か』という本を読んでいたので、違う解釈をしてみたかったのだ。まあ、そこらへんは、人それぞれ受け取り方が違うと思うが、俺は、中野氏の国家と国民の違いを記述した次の文章と関連付けてみたくなったわけ。


「国家(ステイト)」とは、政治的・法的な制度あるいは組織である。「ステイト」は、支配力、法の支配または権威といった様々な手段によって人民を統合する。
(中略)
これに対して、「国民(ネイション)」とは、一種の共同体として理解される。それは、構成員の社会的想念により統合され、共通の歴史的記憶、公的文化、言語、領土、伝統といったものを基礎にする。
(『国力とは何か』 78ページ)



これをベースに考えてみると、坂本辰馬が重要だと考えていたものは国家でも個人でもない。地球もしくは江戸の町人という「国民」だったのではないかと解釈できる。

もちろん、国民さえいればいいという坂本の極端な考えは理想論でしかない。実際には、国を持てなかったユダヤ人は大変な苦労をしたというし、アメリカ先住民のように辺鄙な土地に追いやられてしまったがために、厳しい生活を余儀なくされている人たちもいる。だから、国民や共同体の成員さえ元気ならば、国が無くなっても、土地を手放しても大丈夫だなんて軽々しくは言えない。ただ、国家と国民のどちらが重要なのかということになると、やはり国民でなければならない。と同時に国家よりも個人が大事だという議論も反対しなくてはならない。国家という器が大事なのではないことは明らかだが、だからといって完全にお互い無関係な個人の集合である群集が国家よりも重要だと見なすのは無理がある。

今回の大震災では地域共同体の重要性が再確認されたとよく言われる。それは地域共同体の行政システムという器よりも、むしろ共同体に住む人たちの絆であり、日本国民が日本という一つの共同体の成員として感じた絆であったと思う。被災地の共同体が津波で押し流され、行政などの制度が一時的に麻痺してしまったとき、被災地の人たちが助け合ったのは、やはり共同体としての仲間意識があったからだと思う。同様に、国民という概念がなければ、被災地の人たちを助けようと考える日本人は現れなかったはずだ。すべては同じ共同体の成員であるという感覚があったからこそなのである。また仮設住宅や避難区域の方達も、ばらばらに避難するのではなく、同じ地域の人たちがなるべくかたまっていられるように配慮されていたようだ。人は個人では生きていかれない生き物だということを再確認させてくれた。衣食住が足りていても、孤独で生きていけるほど人は強くない。他者との交流なくして、人は生きていけないのだ。こんな感じで考えてみると、器としての共同体や国家よりも、中身である共同体のメンバーや国民の方が重要であると訴えた坂本辰馬の思想に共感することができるような気がする。



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まとめtyaiました【銀魂見て感動した 「国家」や「個人」より「国民」が大事なんだよ】

実は先週テレビをつけたら銀魂というアニメがやっていた。俺はコメディやバラエティは基本的に一人で見ない。別に嫌いなわけではないから、見始めたら笑ったりするのだが、自分から見ようとは思わない。ただ先週たまたま見たら、面白くて、それが先週と今週の続きものだっ...

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私も銀魂好きです!

はじめまして!
感ずるところがありコメントさせて頂きます!
私もあの回見てましたが、一見バカそうで大器の坂本の発言、心に響きました。
それをこんなふうに深める方がいるとは……。

凄い!

Re: 私も銀魂好きです!

コメントありがとうございます。
銀魂ほんとうに面白いですよね。見れば見るほど奥が深いと感動しっぱなしです。

返事がすごい遅くなってしまい申し訳ありません。
ここ1年ほどブログを放置してしまっていました。
近いうちに再開したいと思っているので、よろしくお願いします。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

Re: 拝見しましたー!

わざわざ、こちらにまでコメントを残していただいて本当にありがとうございます。
こっちのサイトを、いつ再開できるのか未定なのですが、今後ともよろしくお願いいたします。
「国とは人」
まさしくそうなんですよね!
ふわふわさんの「ヤクザと芸能」の移民の話ともつながっていくような。。。
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専門は考古学です。地理情報システム(GIS)や統計学、空間分析、文化人類学(特に宗教人類学と経済人類学)、社会思想、進化考古学、景観考古学、人文地理学、数理生物、行動生態学などを勉強してきました。CRMや少数民族の文化復興運動についてもいろいろと考えています。最近はサブカルチャー特にオタク文化に興味があります。経済学は大の苦手です。

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