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CANAAN

CANAANというアニメを見たことがあるだろうか?
話の内容は結構込み入っているので、ウィキペディアなどを読んで欲しいのだが、今日、CANAANを見終わって、結構面白かったので、俺の勝手な感想を簡単に書いてみたい。

このアニメは、大雑把にいったら、強い女性が活躍するガンアクションといった感じのアニメだ。
ブラックラグーンというアニメに似ているのだが、話の中心的な設定が、ウーア・ウィルスという致死性のウィルスに感染して生き残った人間が特殊な能力を得るということになっているため、ブラックラグーンよりもSFチックに仕上がっているような気がする。また、このウーア・ウィルスによって超人的な能力を得た人間兵器を作り出す人体実験が行われたという設定から、蛇と呼ばれるマフィアやCIAなどが複雑に絡んでいくことになる。

絵はかっこいいし、アクション自体もいい感じだ。だから、単純に楽しめると思う。しかし、それだけではない。話も結構いいとこついている。
例えば、大統領が蛇と呼ばれるマフィアに襲われたあと、蛇のリーダー(アルファルド)がホワイトハウスに電話をして会話するシーンがあるのだが、それがこんな感じになっている。

副大統領: テロリストが何用だ?

アルファルド: 大統領のご様子は?

副大統領: 侮辱したいがために、コンタクトを取ってきたのか?

アルファルド: あなたの功績を認めている。テロに対抗するには、国際協力などしょせん絵空事なのだと。お得意のピンポイント爆撃でアメリカのネオコン復活を世界に示した。

副大統領: うっ・・・・・・君たちのおかげだよ(冷笑)

アルファルド: 貴国が世界のキープレイヤーであり続けるには、今までどおり第三世界を保護の名の下、威嚇し続けるしかない。協力しますよ、副大統領閣下。

副大統領: なるほど、さすがは蛇。ビッグアップルまでをも、丸呑みにしようと言うのか

アルファルド:私は、テロとの戦いという名の兵器ビジネスが永遠に続くことを望んでいるだけ。紛争をご要望の際には、ぜひご用命を。



こんな感じで、なかなか、おもしろいことを言わせている。もちろん、アメリカが正義じゃないというのは、今の人たちはよく知っていることだし、子供も知っているのかもしれない。表面的なアメリカ批判だったら、ハリウッド映画にも見ることは出来るのだが、しかし、それでも、ハリウッド映画のメッセージと比較したら、雲泥の差があるように思う。

ハリウッドでも腐敗した政府高官などはよく登場する。また、アメリカ政府批判などもある。80年代ごろに流行ったベトナム戦争を題材にした反戦映画なども数多くある。しかし、そういうハリウッド映画も、なぜか幼稚に見えてしまう。なぜだろうか?それは、おそらく、ハリウッドはアメリカ政府を批判しても、アメリカの理念やアメリカ精神というものを批判することは無いからだと思う。
アメリカの理念やアメリカ精神とはどのようなものか?
それは、例えば、自由や正義(アメリカ流の正義)というものは普遍的な概念で、疑う余地のない「善」なのであるという考えである。
もっといえば、民主主義や資本主義、自由恋愛や恋愛結婚といったものも人類が普遍的に追い求める概念なのである。
他の国から見たら普遍的な概念ではなく、普遍的な害悪なのだが。。。
このような、ハリウッド映画に対して、アニメの世界では多様な価値観や興味深いメッセージが入っていることがある。CANAANのこのテロリストのリーダーと副大統領の会話にはそのような深いメッセージがあるように感じられないだろうか。すくなくとも、バトルロワイヤル2の反米というメッセージなどよりかは、はるかに深いと思う。

こんな感じでCANAANは結構面白いと思う。ただし、ブラックラグーンほどしっかりした世界観が構築できていなかったというのが残念だ。まあ、ブラックラグーンの世界観が出来すぎているのかも知れないが。まあ、なにはともあれ、奥の深いアニメはCANAANだけではないので、アニメで様々なことを考えていくことはいいことだと思う。ハリウッド映画ばかり見ていると、本当のバカになってしまう。アニメは奥が深いのに、なぜか子供の見るものであって、大人になってアニメなんて見ていては恥ずかしいという風潮がある。反対に、ハリウッド映画は単純なのに、なぜか大人になって見ていても恥ずかしくないという風潮もある。こういう風潮はどこから生まれてくるのだろうか?本当に不思議である。俺に言わせりゃ、アニメを見ているほうがよっぽど頭よくなると思うのだが。。。

今回は、ちょっとCANAANを褒めすぎてしまったかもしれない。実際には、人によって好みが違うだろうから、面白いかどうかは自分の眼で確認してほしい。ただ、CANAANはともかく、少なくともブラックラグーンのニーチェ的世界観を見たらアニメのレベルの高さを垣間見ることができると思う。

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私は、保守主義のコミュニタリアンです。文化相対主義を追求するなら、すべての文化を尊重する保守主義しかないと信じています。ただリベラルと保守はある程度両立する概念だと思っているので、基本的にはリベラルでもあります。なので、自分としては中道右派ぐらいのつもりです。日本が好きです。時々右よりの発言をします。でも危ない人間ではありません。構造主義が好きなのですが、ポストモダンも好きです。あとマルクスも好きです。

専門は考古学です。地理情報システム(GIS)や統計学、空間分析、文化人類学(特に宗教人類学と経済人類学)、社会思想、進化考古学、景観考古学、人文地理学、数理生物、行動生態学などを勉強してきました。CRMや少数民族の文化復興運動についてもいろいろと考えています。最近はサブカルチャー特にオタク文化に興味があります。経済学は大の苦手です。

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